CLDMAT研修会に参加しました!

chibaueccm

医局員の宮原です。
去る7月4-5日に千葉県で開催されたCLDMAT研修会に参加させていただきました。ご存じかと思いますが、 DMATとは多数傷病者が発生しうる地震・台風等の自然災害や列車事故・テロ等の人災などの災害現場において「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。今回はその中でも千葉に限定して活動が可能なChiba Limited Disaster Medical Assistance Teamの隊員になるべく研修会に参加してきました。



研修会は2日間開催されました。初日午前中は無線の使い方や広域災害時に用いる救急医療情報システムの使い方・トリアージ等について講義を受けたのち、その内容に関しての実習をチームに分かれて行いました。座学後にすぐに実習を行うことが出来、知識の整理や定着を図ることが出来ました。午後は外傷初期診療を中心とした実技となっており、改めて外傷でどのように対応したらいいかの復習になるとともに、災害時に起こり得やすい挫滅症候群に関しても頭に入れることが出来ました。



研修会2日目は現場活動や救護所運営に関して、実際にどのように対応してくべきかチームで話し合いながら模型を使い様々なシチュエーションを想定したシミュレーションを行いました。
 午後には災害時に病院支援に関するシミュレーションを行った後、災害現場における現場救護所を想定した場所での体を動かした実技訓練を2回行いました。実際にやってみると、続々とくる患者さんに対してトリアージを速やかに行う難しさや点滴・酸素等の資機材が不足した場合の本部とのやり取りの難しさをひしひしと感じました。チーム間・別チームとのコミュニケーションをしっかりと行っていく大切さ、また災害現場で待たされてしまう患者さんの不安にも配慮する必要性を感じつつ2回目の訓練を行いました。1回目同様、難しい点もありましたがチーム内で改善すべき点をある程度共有していたことで1回目よりは円滑に立ち回ることが可能となりました。





これらの実習は、医師・看護師・臨床検査技師・放射線技師等、医療に携わる様々な職種が入り混じっての実習となっておりチーム活動としてコメディカルの方とのコミュニケーションを図ることも出来、DMATの活動資格を得るという目標以上の成果を得ることが出来ました。
2日間の実習は大変ではありましたが、コミュニケーションの大切さや多数の患者さんが待っている際のトリアージなど災害時のみならず日常診療でも大きく生きてくる知識を身に着けることが出来非常に有意義なものとなりました。得た知識を忘れないよう、都度復習をしつつ日本DMAT隊員にもなれるよう今後も頑張っていきたいと思います。

最後に開催にあたって携わってくださったすべての方に深く御礼申し上げます。

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Posted bychibaueccm

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