DPCを用いた敗血症疫学の論文がAcute Medicine & Surgeryに掲載されました!

chibaueccm

助教の今枝です。今回、私が執筆した論文 “Epidemiology of sepsis in a Japanese administrative database”(Review)が、Acute Medicine & Surgeryに掲載されましたので紹介します。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37841963/



敗血症は死亡率が高く世界保健機関により「世界が取り組むべき課題」に設定されています。敗血症患者の特徴には地域差があるため集団ベースの研究により日本の疫学を把握することが敗血症の治療戦略を考える上で重要です。そこでDiagnosis Procedure Combination(DPC)データを用いた研究の文献レビューを行いました。

DPCデータを用いた研究78件(2000-2023年)のうち敗血症に関するものは20件でした。敗血症患者の死亡率は2010年から8年間で25%から18%へ低下した一方で患者数は増加傾向でした。抗菌薬の短期投与群(7日以内)において28日死亡率が低かったです。敗血症性ショック患者に対する低用量ステロイド投与やPolymyxin B hemoperfusionの実施、播種性血管内凝固症候群に対するアンチトロンビン製剤投与は死亡率の低下と関連がありました。敗血症診療における費用対効果は2010年からの8年間で改善傾向でした。

敗血症は公衆衛生に大きな影響をおよぼす最も重要な課題の1つです。引き続きDPCデータを用いた研究により日本の敗血症の実態を明らかにしていきます。
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