”乳酸クリアランス”に関する論文がScientific Reports誌に掲載されました

chibaueccm

高橋です.
私の執筆した論文”Significance of lactate clearance in septic shock patients with high bilirubin levels”がScientific Reports誌に掲載されましたのでご紹介します.

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敗血症の定義に用いられている血中乳酸値は敗血症診療において大変重要な位置づけをされています.
近年は敗血症診療時に乳酸値がどの程度下がったかを示す「乳酸クリアランス」が治療効果の指標として注目されていますが,一方で乳酸は肝臓で代謝されるため,肝障害がどの程度この乳酸クリアランスに影響を与えるか分かっていませんでした.
そこでカナダと日本の敗血症性ショックのデータを用いて,肝障害が乳酸クリアランスに与える影響を調査し解析しました.
その結果,肝障害時には乳酸クリアランスの上昇が死亡率の低下と関連し,逆に肝障害がない場合には乳酸クリアランスと死亡率の低下に関連は無いことを見出しました.
今後はこの知見を踏まえて臓器障害時の乳酸値と敗血症の関連に関するメカニズムを解明したいと考えています.

今回の研究は,当教室と関係の深いカナダのチームの大規模データを用いるができたため,複数のコホートで解析して信頼性が高くなったと考えています.グローバルなデータを用いた論文は受け入れられやすいと思うので,このような仕事ができたのはやはり海外と繋がりのある大学ならではのことだと思っています.今後も大学の特色を生かした研究を続けたいと思います.

https://www.nature.com/articles/s41598-021-85700-w

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